● 餌の作り方 ●
ラウディブッシュ社のペレット(もしくはフレーク)をミキサーで3〜5秒ほど砕いて与えて下さい。
うずらの嗜好に合わせて、粒上か粉状にして下さい。
ケイティー社ペレットも良いようで、ラウディブッシュ社のペレットがうずらに合わない場合は、
ラウディブッシュ社と同様に定評のある、ケイティー社ペレットも試す価値があります。
このサイトでは、管理人の愛用しているラウディブッシュ社のペレット(もしくはフレーク)を推奨します。
管理人はうずらを飼って20年以上になりますが、これに代わる安価な餌を未だに発見できていません。
ラウディブッシュ・ペレット・ブリーダータイプ(ミニサイズ)
このままでは少し大きいので、ミキサーなどで数秒崩して与えるか、
フレークタイプのものを与えます。
ラウディブッシュ・フレーク・メンテナンスタイプ
1.7kgで3500円前後と、高価な餌ですが、
ビタミンD3を配合しているので、必ずこれを主食とします。
特にカルシュウム吸収を促進し、卵詰まりや骨折によるショック死を予防します。
また保存性にも優れていて、冷暗所では5年ほど持つと言われます。
この餌を与えるだけでうずらの健康管理は、与えない場合よりかなり楽になります。
近所のペットショップに無い場合でも、オンラインショップで簡単に入手できます。
以下から探してみて下さい。
Google検索 ラウディブッシュ・ペレット・ブリーダ
ブリーダータイプ、メンテナンスタイプの他に、ハイエネルギーブリーダー、
ローファットメンテナンスなど色々なタイプがあり、栄養バランスが違います。
うずらの健康状態によっては、ブリーダー以外のタイプを与えたほうがいい場合もありまが、
通常は最も高タンパクで低脂質な、メンテナンスタイプか、ブリーダータイプを与えて下さい。
病気の時は、健康時の3倍のカロリーが必要とも言われるので、ハイエネルギーブリーダーが良いです。
うずらが痩せて元気が無い時は、これを与えると体調回復しやすいので、
是非、常備をオススメします。
ラウディブシュは、主にインコやオウム向けに作られたもので、うずら用ではありません。
その為、この餌だけに頼るのは良くないと言う人も居ます。
しかし、この餌を与えた時のうずらの健康状態は、普通のうずらの餌や、鳩の餌だけの時に比べて
かなり良く、体調管理がしやすいと感じます。
◆ ブレンド飼料のつくり方 ◆
ラウディブッシュはかなり高価な餌ですし、カロリーバランスなどを考えて、
雑穀などをブレンドしても大丈夫だと思います。
ムキ粟や、ハトの餌を混ぜても、うずらが好む餌を作れます。
ただし、ラウディブッシュ無しではうずらの必須栄養素は補えず、主食には向いていないので注意して下さい。
ラウディブッシュと雑穀等の配分は1:1くらいにして下さい。
ラウディブッシュの配分をそれ以下にするのは恐らく不足です。
● うずら用の餌 ●
キクスイ社製のウズラ飼料
これだけで飼育したところ、お腹の毛が抜ける等の症状が出ました。
しかし、説明通りいい玉子を産みます。
やはり家畜用と考えるべきでしょう。
ラウディブッシュとブレンドする場合は、
ラウディブッシュを粉状にして1:1にして混ぜて与えた所、
お腹の毛が生えてきて、異常状態は回復しました。
2015年に魚粉の配分が見直されたようです。
それによって魚粉劣化による健康障害は軽減されているかも知れません。
ただ、魚粉が減ったことで、タンパク質の配分が減っているので、
これだけでは、栄養の欠乏に陥る可能性があります。
卵を産まないオスには、適しているかも知れません。
この餌自体が安価なので、ブレンド用としてはなかなか良いと思います。
ラウディブッシュを粉にして混ぜないと恐らく偏食すると思います。
● 雑穀 ●
キクスイ社のムキ餌
ムキアワ、ムキヒエ、ムキキビを1:1:1で配合しているようです。
うずらにこのまま与えると偏食しやすいので、
ラウディブッシュと1:1に混ぜて、ミキサーで粉状にしてしまうと、うずらも良く食べます。
この餌自体が安価なので、ブレンド用としてはなかなか良いと思います。
キクスイ社の粟米玉子
ムキアワ・青米・玉子の配合飼料のようです。
よく見ると卵の殻のような破片も入っています。
ムキ餌より若干高価ですが、タンパク質を多く必要とするうずらのメスには良いかも知れません。
うずらにこのまま与えると偏食しやすいので、
ラウディブッシュと1:1に混ぜて、ミキサーで粉状にしてしまうと、うずらも良く食べます。
● ハト用の餌 ●
ハトの餌はニワトリの餌とは違い、砕かれていないので何が入っているか見た目で解ります。
サフラワーや、菜種を多く含んでいる場合は、高脂質です。
ハトのように沢山のエネルギーを使う鳥用のブレンドであり、
うずらにはかなり高カロリーです。ずっとこればかり食べさせていると糖尿病になる恐れもあるので、
他の雑穀(アワ、ヒエ、豆類)を混ぜるなどして、ややカロリーを抑えたほうが良いかも知れません。
ハトの餌はそのままでは粒が大きすぎるので、ミキサーで砕いて、ラウディブッシュとブレンドします。
ハトの餌は主に、トウモロコシ(フリントコーン)、マイロ、サフラワー、麻の実、大麦、小麦、
ソバの実、菜種、メイプルピース、マローハットピース、トラッパーピースなどで構成されています。
フィッシュミール(魚粉)や大豆油カスは入っていません。
(製造メーカーや開発時期によって構成、配分は異なります)
大部分がマイロ、大麦、小麦、トウモロコシです。
こちらはキクスイ社のハト用の餌
トウモロコシ(フリントコーン)、マイロ、サフラワー、麻の実
が確認できました。
大麦、小麦、ソバの実、菜種、メイプルピース、マローハットピース、トラッパーピースは確認できませんでした。
半数近くを占めるマイロはトウモロコシよりたんぱく質が多く低脂肪な穀物です。
タンニンを多く含みます。
タンニンは脂肪の吸収を抑える効果があります。
ベニバナ油の原料となるサフラワーは見た目は夏みかんの種に似ています。
ハトの餌には比較的少量しか含まれていませんが、
これは他の穀物と比較して高脂質です。
冬場はそのまま与えたほうが良いかも知れません。
3種のえんどう豆(左からメイプルピース、マローハットピース、トラッパーピース)は
高タンパクで食物繊維を豊富に含んでいるので、うずらには多く与えるべきですが、
残念ながらハトの餌の中には多くは入っていません。
● ボレー粉 ●
カキ貝の貝殻を粉砕したものです。主成分は炭酸カルシュウムで文字通りカルシュウムの補給を促進します。
ペットショップで手に入ります。腐らないので買う時は、Kg単位のもので構わないと思います。
色が付いているものは、何が入っているかわからないので×。
色が白い無着色なものを使います。
うずらに与えるときは、ミキサーで砕いてブレンド餌に混ぜます。
ミキサーで砕くとかなり細かい塵が出ますので、吸い込まないように注意して下さい。
ブレンド餌9に対してボレー粉1くらいの割合で良いと思います。
実はこれだけを与えてもカルシュウムはほとんど吸収されません。
よく吸収させる為には、ビタミンD3という栄養素が別に必要です。
ビタミンD3は日光浴をする事で、うずらの体の中で生成されます。
また、ラウディブッシュ・ペレットにも含まれています。
無着色のものでも、洗浄が不十分な場合もあるので、そのまま与えず以下の下処理をしてから保存して下さい。
中華なべなどに入れて、まずお米を研ぐように濯いで何度か水を切り、
たっぷりの水でよく煮込みます。
ぐらぐら煮ているうちにアクも出てきます。
ある程度煮込んだら、煮汁を捨てて、パチパチと弾けるような音がするまで焼きます。
十分に乾いたら冷ましてから、容器などに入れて保存します。
◆ 粉状のブレンド餌を作る場合 ◆
うずらの飼料、雑穀、ハトの餌のいずれか(あるいはこれらのブレンド)と、
ラウディブッシュを半々、つまり1:1の割合にしてミキサーで完全に粉状にして混ぜます。
そしてボレーも粉末にして、ブレンド餌9に対してボレー粉末1くらいの割合で混ぜて完成です。
粉状にする事で、うずらの偏食を防ぎます。
◆ 粗挽きのブレンド餌を作る場合 ◆
うずらが粗挽きの餌を好む場合は、ハトの餌をいっぺんに挽くと
トウモロコシだけ硬くて粒にムラのある餌が出来る場合があります。
トウモロコシだけ別に細かくして、後から混ぜる事で粗挽きの餌を作ります。
ラウディブッシュは1:1で混ぜますが、フレークやペレットをそのまま混ぜると偏食しやすいので、
ラウディブッシュのみ粉状にして混ぜたほうがいいかも知れません
上からサフラワー、トウモロコシ、その他の穀物となっています。
ハトの餌からトウモロコシを1つずつ指でつまんで分けます。
面倒な場合は園芸用のふるいを使用すると、ほんの数秒で分けられます。
この作業をしないでまとめて砕くと、大きさにムラのある餌か、粉っぽい餌が出来上がります。
餌は粗引きのほうがうずらも食べ易いので、挽く時間は短くていいのですが、
トウモロコシだけは硬いので別に挽かないとムラが出ます。
砕く時は、小さめのお茶碗に大体すりきり一杯分ずつ砕きます。
多すぎると均等に砕くことができません。
砕く時は凄い騒音が出ます。
15秒挽いたトウモロコシ
うずらが食べない時はもっと細かくしても構いません。
サフラワーを抜いて15秒挽いたその他の穀物
あら挽きして完全に粉にはしません。
ハトの餌を砕いたものだけでは、うずらの餌としては栄養素が不完全です。
必ず、ラウディブッシュを1:1の割合で混ぜ合わせて下さい。
◆ ブレンド餌の保存 ◆
作ったブレンド飼料は必ず、蓋のしっかり閉まる容器に入れて保存して下さい。
写真は透明のビンですが、光が入らないビンのほうがより劣化を抑えられます。
遮光性の高い巾着などで容器を覆うといいでしょう。
(画像では100円ショップのプラスチック瓶に、トラベル用の巾着を被せています)
密閉できない入れ物や、薄い袋などに入れた場合は、
すぐに小さな蛾のような虫(メイガ)や芋虫(メイガの幼虫)が湧きます。
1度うずらに与えた餌はメイガの卵が産み付けられている場合もあるので、
ビンに戻すような事はしないで下さい。
その他の餌も蓋のしっかりした入れ物に保管する事で、虫害を防ぎます。
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