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● 強制給餌のやり方 ●

 

強制給餌は管を直接そのうの奥に入れ、 シリンジ(注射器のポンプ)でペースト状の餌を流し込むという方法で、 主に雛や食欲を失った病鳥に、栄養補給を行う処置です。 雛は積極的なので比較的簡単ですが、 病鳥にやるのは、大変危険を伴う、ハイリスクな行為です。 慣れた獣医でも失敗し、鳥を死なせたという話も聞きます。 ただし、餌を食べなくなるほど衰弱したうずらに対して強制給餌すると、 しなかった場合より、かなり延命率を高める事ができます。     強制給餌をするタイミングは、早ければ早いほど良いと思います。 瀕死になる前にやったほうが、延命率が高いと思われます。 例え、うずらが自分で餌を食べている場合でも、 体力を維持できるほど十分に食べていない場合もあるからです。 元気に見えるけど、ひどく痩せているな、と感じたら 強制給餌したほうが後々良いかも知れません。

 

強制給餌をする前に、できるだけ獣医さんと必ず相談して下さい。 根本的な治療を行わない限り、単に死期を先延ばしにしているに過ぎないかも知れません。 まず、出来る限り、病院での治療を優先して下さい。 また、獣医から自宅での強制給餌を進められる場合もまれにあるようです。

 

やる場合は、うずらを事故死させてしまう危険があるので、 相当の覚悟をして望んで下さい。 ただ必要以上に力むと危ないので、冷静にかつ繊細に行える人でないと駄目です。 貴方自身が興奮したり、手が震えるような状態では決してできません。

 

うずらが呼吸器系の病気を患って、口腔呼吸をしている場合は、 窒息する可能性が極めて高いので注意が必要です。 この場合は、やるべきではないかも知れません。

 

まず、強制給餌に必要な道具を紹介します。 これらの道具は緊急時に間に合うように、最初から常備していて下さい。

 

 

フードポンプ (強制給餌用器具 シリンジと、熱帯魚用ビニールチューブでも作れます)

 

ラウディブッシュ・フォーミュラー3 (高カロリーのパウダーフード。)

 

乳鉢か湯飲み (シリンジに詰めるペーストを作る為に使用します。)

 

フードポンプは、10ccほどの容量のチューブのついた注射器のような道具で、 ペットショップで売っています。無い場合はシリンジ(注射器のポンプ)と、 熱帯魚コーナーで売られている、エアポンプ用のビニールチューブを切って取り付ける事で自作も可能です。

ビニールチューブがシリンジにしっかりとハマるかどうかよく確認して下さい。 簡単に抜けてしまうようなら、危険なので使えません。 チューブは5〜8センチ前後がうずらには良い気がします。 長い気がする人も居るかも知れませんが、短すぎると気道に餌を入れてしまう事があり、 最悪、うずらを窒息死させてしまう事があります。 その為、チューブはうずらのそのうの奥にしっかりと届く程度の長さが必要です。

 

フォーミュラー3は、雛および病鳥用の粉餌で、 ぬるま湯で溶いてフードポンプで使用する事を前提とした、 高カロリーで消化の良い餌です。 無い場合は、普通のブリーダータイプのペレットを乳鉢で砕き、粉状にして下さい。 ただ、病気のうずらは、健康な時の3倍のカロリーを必要とするとも言われ、 できるだけ高カロリーで消化の良い餌が望ましいです。 給餌をスムースにする為にフォーミュラー3を、乳鉢でしばらく叩いて、粒子を細かくしておいて下さい。

 

まず、フォーミュラー3に熱湯を垂らし、ペーストを作ります。 作り置きできないので、一回分(小さじ一杯ほど)のみ作ります。 温度はうずらに与える段階で、体温に合わせて40度前後にするのが望ましいと言われます。 硬さですが、入れ物を傾けても流れてこない程度の柔らかさで良いと思います。 水分はできるだけ少ない方がいいと思いますが、あまり硬いとシリンジに詰まるので 適度な柔らかさが求められます。練りカラシくらいの滑らかさが理想でしょうか。 それを箸かスプーンなどですくいとり、シリンジに詰めます。   ペーストの気泡は必ず抜いて下さい。箸などでシリンジの中を突っつくと抜けます。 分量は10ccのシリンジに満タンで構わないと思います。 うずらが吐き戻す危険を避ける為、5cc前後で止めておいても構いません。 うずらのそのうが空なら、上手に入れれば全て入ります。   ペーストがシリンジを通るかテストする為と、少し冷ます為に、 一度、最後までポンプを押して、全部スムースに出るか確かめて下さい。 軽く押しただけでニュルニュルと出るなら理想的ですが、 大抵は硬く、なかなかスムースにはいかないはずです。 力を入れても押し出せない場合は、粒子が粗く、詰まっている場合があるので、 必ず、作りなおして下さい。乳鉢で丹念に潰せば、もっと粒子が細かくなります。 勢いよく出せばいい、というものでもなくて、本番で一度に沢山出すと、 刺激でうずらが吐き戻して、最悪窒息する場合もあります。 本番では、極力少しずつペーストを流し込んでやる必要があります。 できるかどうか、今のうちに練習しておいて下さい。

 

餌が冷め過ぎないうちに、次はいよいよ、本番です。 うずらの頭を補ていする方法です。 まず、机の上でうずらを横にし、頭を軽く指で固定します。 親指と中指を、うずらの耳の所に添え、人差し指で頭を軽く抑えます。 窒息の恐れがあるので、うずらの胸を押さえつけないように気をつけて下さい、 また、強く頭を固定しすぎると、うずらが暴れた時に首を捻る恐れもあるので、 うずらが暴れたら、振りほどけるほどの弱い力で補ていします。 この補てい方はあくまで、私のやりやすい方法なので、 無理に実践しなくても、他にやりやすい方法があればそちらの方法で構いません。

 

チューブを持ち、チューブの先端で直接嘴を開き、奥のそのうに挿入させます。 うずらもすごく嫌がり、かなり難しいと思いますし、慣れも必要かと思います。 この時、最も気をつけねばならない事が2つあります。 一つは、怖がってチューブを深い所まで指さずに、 浅い位置で、ポンプを押してしまう事です。 そうすると、気道に餌が入ってしまい、うずらが窒息する恐れがあります。

 

もう一つ気をつけるべきことは、うずらも抵抗して舌を出してきますが、 チューブの穴に舌を巻き込まないように細心の注意をはらって下さい。 うずらの舌の上にチューブがなければなりません。 それを確認してから、チューブを奥へ差し込みます。 大体、嘴から3cm〜4cmくらいは余裕で差し込むつもりでやって下さい。 チューブは心持やや斜め上から斜め下へ、しっかりとそのうの奥へさしこんでやります。 そのうはそれなりに丈夫なので、ビニールのチューブくらいでは破けたりはしないはずです。 一応、差し込みすぎにも注意して下さい。5cm以上は恐らく過剰です。 ちゃんとチューブが正しくそのうに差し込まれれば、うずらもそれほど抵抗せず、 むしろ差し込もうとしている時よりも嫌がりません。 激しく抵抗する場合は無理に差し込まず、一度休憩して下さい。

 

チューブがしっかりとそのうの奥に差し込まれたら、 横にしていたうずらの体を起こします。  そして、ポンプを静かに押して給餌します。実はここが一番慣れが必要かもしれません。 押してもペーストが出ない場合は詰まっているので論外です。すぐにチューブを抜き、 餌を乳鉢で叩くところからやり直して下さい。 失敗しても、うずらは最低1時間は休ませて下さい。 無理やり力を入れてポンプを押し出すと、突然勢いよくペーストが放出され、 うずらが刺激に絶えかねて吐き出します。また、チューブがシリンジから外れる事もあり大変危険です。 少しでも「固いな」と思ったらすぐ諦めて下さい。 ポンプを押す力加減に細心の注意を払い、ゆっくりとペーストを注入していきます。 うずらがえずいたら、一旦押すのをとめます。 吐き戻さない場合は、続行します。 吐き戻した場合、最悪窒息する恐れもあるので、無理は禁物です。 吐き出しても慌てずに、チューブを引き抜いて下さい。 全部入らないまま終わっても、再度の強制給餌は、 何時間か後にしたほうが、うずらも弱りません。

 

終わったら、うずらの喉に軽く触れて、そのうにペーストが入った感覚を確かめて下さい。 ぷよぷよしている事が解るはずです。 自分で餌を食べるように回復するまで、そのうが空になる度に、強制給餌を行って下さい。 体調や個体差もありますが、10ccを全て注入した場合、8〜10時間くらいは持ちます。 強制給餌はうずらに大変ストレスを与え、場合によっては余計に弱らせてしまう場合もあります。 できるだけ、時間間隔を空けて行って下さい。

 

 

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